2018年11月12日月曜日

JCBスプリント2018の回顧

大変久しぶりにblogを更新いたします。

相も変わらず、競馬業界の中を行ったり来たり、
これは、この業界が拝金主義より権威主義が全体を支配しているといえます。

ただ、この権威を得た先人となる方は、本業に於いて、
OEM的な位置にある企業のオーナーが台頭している。

涙ぐましい。

南関東4競馬場で持ち回りのグレードレースだった番組を
今回、JRAの開催に移したことはどんなものだったのでしょう。

キタサンミカヅキ、
父、キングヘイロー。
かつて育成で一緒に過ごしてきたミタサンミカヅキが出走。
成長は緩やかであったように思うけれど、負荷を少しづつ積んだ馬は強い。
それがわたしのっ見続けている馬たち。
地方に転厩してからも、
所属厩舎のある競馬場の有力ジョッキーである森泰斗騎手が騎乗。
ずっとミカヅキの背中に跨ってきてくれました。ありがとう、と言いたいです。

グレイスフルリープ、
父に、ゴールドアリュール。
地方競馬で度々、キタサンミカヅキと戦ってきました。
2018年のJCBスプリントでは、鞍上にC. ルメール。
ルメールは、G1ともなるとそのポテンシャルを発揮して
馬と人の最大値をいつも見せてくれます。
この原動力にいつも本当に驚かされます。いつも。

外国人の日本での騎手免許取得を同じくした
M. デムーロに先を越されたダービーでの勝利。
やっとそのチャンスが再来したと確信していたはずの
マカヒキに惜敗したサトノダイヤモンドのダービー。

ここでルメールについて触れます。
忘れられないのは2017年の春の東京競馬場の連続連勝の記録です。
NHKマイル、ヴィクトリア、オークス、ダービー、留まることなんてないと思いました。

前日の11月3日の京都開催で4勝を挙げていました。
12レース中、9レースに騎乗しました。
こんなルメールの、グレイスフルリープの騎乗はとてもたのしみでした。


そして、マテラスカイ。
父にスペイツタウン(Speightstown
マテラスカイも良血馬。
そして、2018年1月より主戦騎手として武豊騎手が騎乗していること。
JRA通算4000勝を達成した武豊も、ポテンシャルは高い。

JCBスプリントはこの3頭だ。

JCBスプリントの前日の2018年11月3日の、
東京競馬場での武豊の騎乗、ちなみにオジュウチョウサンで南武杯を制覇。
この11月3日で3勝を挙げています。

騎手の調子や騎手同士のレースでのレース運びを考えるということも
とても楽しかったレースの一つでした。

2018年6月15日金曜日

おめでとう ジャスティファイ!Congratulations Justify!

アメリカクラシック三冠最終戦、
ベルモントS【米G1】でジャスティファイ(Justify)が逃げ切り勝ち。
史上2頭目の無敗の米三冠馬誕生となった。
AP通信にも記事を発見。
Title: ベルモントS Belmont Stakes 【G1】
Venue: ベルモントパーク競馬場 Belmont Park
Horse: Justify 牡3歳、(米国・ボブ バファート Bob Baffert厩舎 1953年1月13日)
Jockey: マイク・スミス Mike Smith
2018年5月5日の米国ケンタッキーダービー【G1】(durt 2000m)を勝利。
同年5月19日に米プリークネスS【G1】(durt 1900m)を勝利。
2冠を達成。デビューから無敗の5連勝。
史上13頭目の三冠馬、1977年のシアトルスルー以来史上2頭目の無敗の米国三冠馬の誕生。
同年6月9日(Japan Standard Time JST:10日 in the morning)
3冠目の米ベルモントS【G1】(durt 2400m)に挑みました。
2戦目からの鞍上、M.スミス騎手で3冠を達成。

How anout Justify
父: スキャットダディ Scat Daddy
母: ステージマジック Stage Magic
(母父:Ghostzapper)
スキャットダディの仔ジャスティファイは、2015年3月に生まれ。
「父の父が、2歳でG1を4勝したヨハネスブルグ、
母の父がG1を4勝しブリーダーズCクラシック(G1)をレコード勝ちした
ゴーストザッパーという血統。
2月18日
durt 1400m 5horses
大差の一着でゴールの勝利。
印象深いデビュー戦。
未勝利戦で9馬身半差で楽勝。
3月11日
durt 1600m
二戦目、条件戦で6馬身半差でこちらも楽勝。圧巻の2連勝。

4月7日
サンタアニタダービー【G1】 9R
サンタニア競馬場
durt 1800m
稍重 Fast
ハナを切ったまま押し切りのG1初挑戦の勝利。


5月5日
米国3冠 1冠目 ケンタッキーダービー【G1】 12R 20horses
チャーチルダウンズ競馬場
雨天 重 Firm
durt 2000m
スタートから快調に2番手を追走。
3コーナーで先頭に立ったまま押し切っての勝利。
3歳でデビューした馬が、ケンタッキーダービーを勝つのは
1882年のアポロ以来の136年ぶり。


5月19日
米国3冠 2冠目 プリークネスS【G1】 13R 8horses
プムリコ競馬場
雨天(濃霧) 重? Firm
durt 1900m
ケンタッキーダービー2着のグッドマジックと先行争いで
2頭が後続を3馬身以上の差をつける。
ラストの直線はジャスティファイが抜け出し、
迫る後続も振り切って勝利。


5月19日
米国3冠 2冠目 ベルモントS【G1】 11R 10horses
ベルモント競馬場
稍重?重 Fast
durt 2400m

2018年1月5日金曜日

門別、ミッドウェイの坂路

門別競馬場の坂路。
北海道だからこそ持つことができる広大な坂路。
某企業の所有する坂路とくらべても特に変わりあるとは思いません。
傾斜の角度もこれまた素晴らしい。

どこの牧場も苦労している降雨や積雪のある日こそ、
ここで調教しているのです。
強い馬にならない筈がありません。

坂路の頂上の見晴らし台(?)より


茨城にあるミッドウェイの坂路。
天候とたまに雉や鹿が出て来ることが気になるものの
距離、傾斜ともに圧巻です。

調教の坂路はウッドチップで適切な負荷をかけ、
調教後は砂利道でクールダウンして
坂路を出てまた坂を登り厩舎へ戻っていきます。


向かって左が坂路

奥が坂路の頂上
右:片側ウッドチップ(上り)
左:片側砂利(下り、調教からの帰り)

奥が坂路始点。坂路と外馬場はつながっているつくり。
2018年現在はこの坂路のカーブをなくし直線にするための工事中(?)


また、門別のとある厩舎とミッドウェイ本体の調教以外の
当然ながらの共通点もあります。

調教前と調教後にマシーンにて運動をして
ウォームアップ、クールダウンし、
馬の乳酸の生成を適切に管理しています。

また、ミッドウェイでは、ミネラルの豊富な赤土があり
赤土を食べさせることもありました。


土地がもたらした、
経営者たちが生んだ、
そして育まれた環境を知り、活かすこと。
先見力はこういうことかもしれません。

己を知ること。


坂路に対抗するにはどうしていけばいいのでしょうか。
答えはきっとその牧場、スタッフ、持ち合わせているものだと思っています。



Thanks