GW最終日の夜中、茨城のぽつりとした郊外にやってきました!
恩師に会うために!!
その恩師はわたしのいる育成牧場とはまた違った立場で馬たちを見ています。
牧場としての立ち位置の違いです、
個人としての立場も全然ちがいますが、、、(苦笑)
そこは外厩制度にかかる牧場です。
毎日馬主から調教師、調教師から厩務員の自分へと託された馬と過ごします。
必要がない限りは放牧で他場へ移ることもありません。
競馬場の厩務員さんとも違い、
ずっと自らの担当馬と一緒に競馬馬生を終えるまで生活を共にします。
”全て”とおっしゃる言葉は痛いほどに通じます。
勝利したときの歓びは、、言葉ではなんともならない
高みといえばいいのか
宙というか、
とんでもない次元のセカイ?なのだそうです。
悪夢を見ることも少なくはないともおっしゃっていました。
テト(わたし):「放牧から帰ってきたんですね!」
師:「そうそう、もうすぐレースに連れて行けそうなんだけどね、、」
テト:「この前、レース回避されましたよね?脚(屈腱炎)大丈夫ですか?」
師:「競馬場から帰ってこられない(競馬場で安楽死)のはイヤだからね、、、」
テト:「レース行かなくてよかった、、勝った○○(馬名)見たいけど、会えないのはイヤです!」
師:「俺もそうだよ、ま、無事に走ってくれればいいんだよ」
テト:「知人の馬主さんもとっても楽しみにされてて、なにより、『無事に走りきってほしい』って、おっしゃってましたよ!」
師:「それ、うれしいよな、励みになるわ。すごい馬、好きなんだろうね、その馬主さん」
師に1年ぶりにお会いして、
お互いに馬のオハナシは止まらずこんな会話を夜中中していたのに
その2日後、この会話中の競走馬が屈腱炎を再発したとの連絡を受けました。
度重なる屈腱炎で、何度か重賞、準重賞を圧倒の数馬身差で制したあの姿も
見られなくなる、つまり、引退となるとのことです。
馬(特に競走馬)の経験値の浅いわたしでも、
顔も、足音も、その性格も知る弟のような馬が
「また会いにいくからね」
”もう会えない”
になってしまいました。
師は毎日もっと近くにいて、また担当馬の中でも一番付き合いの長い馬だったそうです。
言葉なんてあるものでしょうか。
昨日を悔やんても戻って来ることはない、
今を一生懸命に生きる、それ以外になにもないんだ!!
一瞬一瞬を逐次考えたり振り返ることはないけれど
ならば、ヘトヘトになってもやっぱり強く全力で生きたいです。
師は、そのほかにも、
・この馬の脚元ってどうなんですか?
・飼葉って量ですか?中身ですか?基本はどこに置くんですか?
・最近の競馬、よくわからないのですが、注目馬っていますか?
・牧場近況は(馬、スタッフ、牧場の概況)どうですか?
・最近のテトの状況はこうなんですよ!
などなど
1年前とは比べものにならない、、、出るわ出るわ、、、
会話は果てしなく続きそうでした。
経験にも因るのものや、その人の考えやその行動によっても
経験値はどこまでも変わっていくし、毎日がとても大事だということです。
Thanks
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